色を探そう、冬のドットとクロス [フランス・ミュージアム]
「食べちゃうぞぉ~。」 ・・・なのか、
「あぁ~れぇぇ~・・・出られないぃ~。」 ・・・なのか、
はて、どっちだろう。
建物がオレンジ色に染まる頃、Les Arts Décoratifs 装飾芸術協会のそばを通った。
(装飾芸術美術館、モードと織物美術館、広告博物館の総合ミュージアム)
※ そこに行った時のお話は、こちら。 そして、こちら。
ルーヴル宮の一角、マルサン翼にある。
ガラス窓に薄ら映る夕焼け空。
本物は、こちら。 なんて美しい空の色なんだろう。
遠くに見える左の建物は、オルセー美術館。
右は、ご存知、エッフェル塔。
ルーブル美術館のガラスのピラミッドのあたりには、まだまだ人だかり。
この日もとっても寒かった。 最低気温がマイナス6℃、最高気温がマイナス2℃。
帽子をかぶらないと、急いでアイスを食べた時みたいに、キーンと痛くなりそうな感じ。
日本の雑誌のおまけについてたカレンダーには、この日、立春とあったけれど。
テュイルリー公園の端を、暮れゆく空を眺めながら歩く。
文字盤に灯りがついてるオルセー美術館の時計。
中央遠くに見える2つの尖塔の建物は、
たぶんBasilique Sainte-Clotilde サント・クロチルド聖堂。
セーヌ川岸に下りてみた。
こんな風にオルセー美術館の建物を見たのは、春以来。
※ その時のお話は、こちら。
橋の欄干部分にかかる錠の数も増えたかな。
Passerelle Léopold-Sédar-Senghor
レオポール・セダール・サンゴール橋 という長い名前は、未だに覚えられない・・・。
上流のPont Royal ロワイヤル橋。
ちょうど橋をくぐる船の灯りでライトアップされた感じに。
建物は右から、フランス学士院の丸屋根、ノートルダム大聖堂の2つの塔、
サント・シャペルの尖塔かな。
コンコルド広場の特設観覧車は、まだあった。 年末年始だけかと思ってたのに。
でも、氷点下の中で乗るのは、勇気いるかな。
橋を渡って来たところは・・・
Emmanuel Frémiet エマニュエル・フレミエ(1824-1910)
"Jeune éléphant pris au piège" 『罠にはまった若い象』1878。
・・・オルセー美術館のエントランス前。
Pierre Louis Rouillard ピエール・ルイ・ルイヤール(1820-1881)
"Cheval à la herse" 『馬と落とし格子』1878
もう中へは入れない時間だけれど、外の彫像ならいつでも見られるしね。
Alfred Jacquemart アルフレッド・ジャックマール(1824-1896)
Rhinocéros 『サイ』 1878
ミュージアム・ショップに、これらの小さなレプリカがあったらなぁ・・・まとめて大人買いしそう。
「乗ってみたいな・・・観覧車。」
・・・なんて、言ってたりしてね。
あまりに寒くなってきたので、散歩を切り上げ、近くにあったメトロへ。
駅名は、Solferino ソルフェリーノ。
なかなか覚えられない長い名前の橋は、以前、ソルフェリーノ橋だった。
駅のトンネル部分のアーチには、プレートが。
写真は、モンパルナス方面を示すもの。
メトロの駅のタイル張りって、いい雰囲気だな。
頭の片隅に、ちらっと、銭湯も思い出す。 熱い湯船が恋しい季節。
で、この次の日が、雪景色のパリだった。
出動する除雪車。 パリの街中で見られるなんて。
カッコいいから写真を撮って、助手席のおにいさんに手を振ったら、笑顔で応えてくれた。
あの雪の中のエッフェル塔に行く前にやって来たのは、
16区にあるJardins du Ranelagh ラヌラグ公園。
Jean de la Fontaine ジャン・ド・ラ・フォンテーヌと
彼の書いた寓話詩に出てくるカラスとキツネの像。
※ 以前にここに来たお話は、こちら。
公園からは、先だけ、かすかに見えるエッフェル塔。
雪と戯れる犬や、雪投げに夢中な子供たちの横を抜け、
まだ誰も踏んでない雪の上を選んで、サクサクと歩く。
右のほう、木立の向こうにあるのが・・・
・・・Musée Marmottan Monet マルモッタン・モネ美術館。
美術史家ポール・マルモッタンの元邸宅なので、
コレクションの他にも調度品や室内装飾も楽しめる。 でも、館内は撮影禁止。
注: 以下、日本語の絵のタイトルは、自信なし・・・。
美術館の名前にもあるように、クロード・モネの作品もたっぷり。
87歳で自動車事故でなくなった息子のミシェル・モネが、
父クロード・モネの絵をこの美術館に遺贈してるから。
ショップで買ったものを入れてくれた袋は、モネの『印象・日の出』 1872-1873。
チケットには、モネの『雪の中の列車。 機関車』 1875と、
エドゥアール・マネの『横たわるベルト・モリゾの肖像』 1873。
右のポストカードは、モネの絵。
"Les Roses" 『バラ』 1925-1926
"Iris jaunes et mauves" ・・・ 『悪い黄色のアイリス』?? 1924-1925
バラらしく見えないバラなんだけれどね。 この日、気になったモネの絵はこの二つ。
で、肝心のお目当ては、2011年10月20日~2012年2月19日開催の ← もうすぐ終了
《 Henri Edmond Cross et le néo-impressionisme. De Seurat à Matisse 》。
《 アンリ・エドモン・クロスと新印象派 スーラらからマティスまで 》って感じかな。
新印象派全般的なものではなく、クロスを中心に友達や一緒に活動した人たちの作品のよう。
スーラやシニャックは有名だけれど、クロスの名は印象になかったので、ちょっと気になってた。
クロスは、Henri-Edmond Joseph Delacroix という名前だったけれど、
ロマン主義絵画の巨匠 Eugène Delacroix ウジェーヌ・ドラクロワ(1798-1863)と
混同するから変えたんだとか。
図録は分厚かったので、要約されたような冊子(英語版)を購入。 私が選んだポストカード:
上: Henri Edmond Cross アンリ・エドモン・クロス(1856-1910)
"Les Vendanges" 1891-1892 ・・・『ブドウ収穫期』かな?
上の海の部分は、水面に緑の点々。
それでオルセー美術館でクロスの絵を見たことがあるかもと思い出した。
調べたらその作品は『金色の島』だった。
下: Paul Signac ポール・シニャック(1863-1935)
"Venise, canal de San Pietro di Castello" 1903
・・・『ヴェネツィア、カステロのサン・ピエトロ運河』
サン・ジョルジョ・マッジョーレ島を見たところかな。 ・・・イタリアは行ったことが無いけど。
右: Henri Edmond Cross アンリ・エドモン・クロス
"Venise, la Salute" 1903 ・・・『ヴェネツィア、ラ・サルーテ』
どうやら丸屋根の建物は、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂のよう。
冊子の表紙の絵は、アンリ・エドモン・クロスの
"Bords méditerranéens" 1895 ・・・『地中海沿岸』
一部撮りしてみると、平坦には塗られてないのが分かる。
確かに、新聞に掲載されてる写真や広告もドット(点)の集まり。
こっちは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色で出来てるんだけれど。
目の前にあるものを、どうやったら、こんなにカラフルに捉えることができるんだろうなぁ。
アンリ・エドモン・クロスも、初めは写実主義の抑えた暗い色だったけれど、
Divisionism(色彩分割、点描)の時期は、落ち着いた感じは残しながらも
温かみのある繊細な雰囲気。 そして、晩年はFauvism フォーヴィズムへ。
アンリ・マティスと互いに影響し合ったらしい。
Kamoさんが選んだポストカード。
上左: ベルギーの画家Theo van Rysselberghe テオ・ファン・レイセルベルヘ
"L'Escaut en amont d'Anvers" 1892 ・・・『アントワープのスヘルデ川上流』
上右: 同じ画家の"L'entrée du port de Volendam" Vers 1896
・・・『フォーレンダムの港の入口』 あ、オランダの街だ。
下左: フランスの画家Maximilien Luce マクシミリアン・ルース
"Bord de mer" 1893 ・・・『海辺』
※ マクシミリアン・ルースは、パリ市庁舎での展覧会で観たことがある。
買ったポストカードの『サン・ミシェル岸とノートルダム大聖堂』は、こちら。
下右: フランスの画家Albert Dubois-Pillet アルベール・デュボワ=ピエ
"La Seine à Paris" 1888 ・・・『パリのセーヌ川』
右端: フランスの画家André Derain アンドレ・ドラン
"Le Pont de Waterloo" 1906 ・・・『ウォータールーの橋』
オランダに同じつづりでワーテルローという地があるので混乱するけど、この橋はロンドンのテムズ川に架かる。
フォーヴィズム(野獣派)のアンドレ・ドランも点描画を描いていた。
ちなみに、これがオランダのVolendam フォーレンダムの風景。
アムステルダムから北へ車で30分ほど。 行ったのは、もう5年以上前。
ものすごく人気の観光地で、ドイツからも観光ツアーのバスがやって来る。
でも、海からの強い風がとても心地の良いところ。
点描画を見るのは、面白い。
細筆でのホントに点々な繊細そうなタッチ、円い点々、米粒型の点々、
大小の点々の組み合わせ、平筆での四角い点々、細長の点々・・・と形も様々。
絵の中で、好みの色の集まり部分を探したりしてね。
モノクロ、セピアな冬は、こんな絵を見るのも刺激的。
目から、ほんのり暖まる。
※ オランダのミュージアムで見た点描画は、こちら。
点描画以外にも絵画の筆のタッチの拡大あり。
氷点下続きだった寒波もそろそろ終わりそう。








ほんと、綺麗な夕焼けですね~
メトロの中での音楽活動屋さん、今はどのくらいいますかねぇ。
それと、今はソルドの季節?!
フランスの法律で決まった期間しか開催出来ないと、最近知りました。
by にこちゃん (2012-02-10 20:29)
フランスだと雪もおしゃれに見えますね(´∀`*)
by ぴーすけ君 (2012-02-10 20:54)
美術家の恩師が言ってたんですが、「なんだこれは!」と思う物が芸術なんだそうで。というわけで、一枚目の写真は、芸術ですね。
そしてまた、「点描画は贋作を描く人が居ない。描くの大変だから」というのもほかの先生が言ってましたが、ほんとかな?
by HIROMI (2012-02-11 01:52)
フォーレンダムはまだ行ったことないです。
しばらくオランダへ行ってないな~
オレンジ色の三角屋根が可愛いですね。
by めぎ (2012-02-11 04:33)
-6度とは寒いな~。でも雪景色はやっぱり美しいですね~♪ 寒さの中、楽しく過ごしておられるのがInatimyさんらしいです(^^)
by 母ちゃん (2012-02-11 09:01)
遠く観覧車を見つめるサイ君のまなざしがいいですね…
ポストカード、どれも好みだけど、右端が温かい感じがしていいかな~
by バニラ (2012-02-11 20:47)
センスのいいはがきを
チョイスされてますね〜。
by ぷーちゃん (2012-02-11 22:40)
いいなぁ、この点描画の展覧会♡
Inatimyさんとkamoさんが選んだポストカードをうっとり眺めてます。
日本にも巡回してくればいいのに♡♡
フォーレンダムの街も気持ちが良さそうなところね。
いつか行ってみたいな。
by てんとうむし (2012-02-11 23:27)
窓から出られない人は(何Man)なのかしら?
バルーン・マン?(笑)
by angie17 (2012-02-11 23:54)
淡い夕焼けのフランスの空、素敵ですね。
気持ちが和みます^^
美術館での鑑賞も、いいですよね。
心に栄養を頂くような感じがします。
by アールグレイ (2012-02-12 11:08)
夕暮れの冬のパリの横長サイズ写真、どれも冷たく澄んだ空気が伝わってきて、雰囲気があって、すてきです。しばらく眺めていました。
エドモンクロスの展覧会があったんですね!私も彼のはっきりした大きな点描、好きなので、オルセーの記事(2009.1.18)に、「金色の島」の写真も載せています。よかったら見てね。
クロスとレイセルベルヘ、シニャックの点描については、yk2さんも「オルセー美術館展を観る(後篇)」にくわしく書いていらっしゃいます。
by TaekoLovesParis (2012-02-12 15:55)
私は「助けて~」に見えました(笑)
夕焼けのパリも雪景色の真っ白いパリも素敵ですね~
寒い日も室内での美術鑑賞なら良いですね。
点描画は近くで見る時と遠くで見ると時と感じが違って見えて一度で二度美味しいって気がします。
by miffy (2012-02-12 16:38)
完全に挟まってますね、、、^^
動物のオブジェがすごくツボです。
サイってかっこいいですね~。
ちっこいシリーズあったらちょっと買ってしまうかも^^
モネの色彩は癒される。
心を落ち着かせることができますね。
ぼーっとできそう。
by カエル (2012-02-13 12:40)
除雪車がかっこいい!
外国の作業者や業務車ってなんであんなにちゃんとデザインされてるんだろうと思います。
カラフルだし。w w
by alo-had (2012-02-14 12:42)
真っ白なパリ…おしゃれ♪
(真っ白なのはこちらも同様なんですけどね。もう見るのも疲れた。)
モネの美術館、内装も見てみたかったです。
自分でいつか、がんばって行きます☆
点々はスーラくらいしか知りませんでしたけど。
こんなに沢山?
鮮やかな色彩は、今の季節だからこそ余計に輝いて見えたのかもしれませんね。
by Roseblanche (2012-02-16 12:47)
→皆さま
『色を探そう、冬のドットとクロス』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 パリはこの1週間で気温が10℃上がり、普通の寒さに。 日曜は久々の太陽の光で植物が心地よさげ。 球根植物が伸びてきた♪
→にこちゃんさま
メトロの中の音楽活動屋さん、結構いますよ、まだまだ。 駅構内の許可証持ってる人はまだ上手だけど、車両に乗り込んで演奏する人たちのは、う~んと微妙・・・。 ソルドもそろそろ終わりだけれど、残りものに福がある・・・かな。 私は1月にラ・デファンスのモールで上着を入手♪
→ぴーすけ君さま
パリは雪景色もおしゃれ。 でも、私はオランダののどかな冬景が好き~。
→HIROMIさま
やっぱり有名な言葉通り“芸術は爆発だ”みたいな感じなのかしら。 点描画でもそうでなくても、他の人が描いたものをまねる、って難しいですよねぇ。 絵具の混ざり具合も違ってくるだろうし・・・。
→めぎさま
私も引っ越してからオランダには戻ってなくって・・・あぁ、またオランダ旅したい。 我が家はろくに休みがなくて私パリから出られないんですよねぇ・・・。
→母ちゃんさま
寒くてもお腹は減るし、寒くても毎日楽しまないと~♪って。 雪のある日は、どんどん外に出かけたくなりますね~。 基本、暑いのより寒いのが好きです♪
→バニラさま
このサイ、結構お気に入りなんですよ~。 もともと動物が好きなので♪ ポストカード、この5枚は現在、縦に5枚並べた感じで、長ーい額に入れてリビングに飾ってます~。
→ぷーちゃんさま
でも、このポストカードがほしいなぁ・・・って思ってショップで探すと、かならずそれはポストカードになってないんですよねぇ、私のチョイス(笑)。
→てんとうむしさま
この展覧会の中には、日本からはるばる貸し出されてやってきたものも1枚あったのよ。 広島からだった♪ フォーレンダム、民族衣装来て写真撮れるスタジオもあるので、お勧め(笑)。
→angie17さま
え・・・人なのかしら・・・私はサルなんだと思い込んでたので、バルーン・モンキー(笑)?
→アールグレイさま
せっかくたくさんミュージアムがあるので、あちこちである展覧会を楽しんでます♪ 寒い日は出かけても室内で過ごすの時間もないと体の芯まで冷え来ちゃいますねぇ。
→TaekoLovesParisさま
空気が冷たいと、夕日がとっても暖かそうに見えますね~。 ホント、きれいな夕方の空でした。 オルセーの記事、拝見しました。 そうそう、この金色の島♪ 海に緑の点々が印象に残ってます。 「オルセー美術館展を観る(後篇)」by yk2さんのも、いつもながら詳しいながらも分かりやすい解説で、なるほど~でした♪ 日本は良い展覧会が開催されてますよね。 絵画への関心が高いのがよく分かります♪
→miffyさま
雪があると、外に出かけるのが嬉しいいんですが、室内の時間もないと体力がもちませんねぇ。 点描画は、色の集まり方が画家によって違うのも味わいの一つで面白いですよね♪
→カエルさま
どちらかというと、この時期、寒そうな人間の裸体のより動物の彫刻や彫像のほうがいいかも♪ ちっこいシリーズ、ほしいよね。 街の中はどこも寒々しい風景なので、たくさんの色に囲まれる美術館は、ほんと、いい場所♪ モネの描いた植物をみて、ますます春が待ち遠しく感じた~。
→alo-hadさま
ふふ、働く自動車、かっこいいですよね。 カラフルじゃなくても、グレーと黄色のVOLVOのショベルカーとかも素敵ですよ♪
→Roseblancheさま
パリのマルモッタンのミュージアムと、ジヴェルニーのモネの庭と、いつかセットでどうぞ♪ 庭の植物、とても楽しめます。 点描画を描いている画家さんって思ったよりたくさんいますよね。 私も最初に知ったのはスーラかな。 しかもクラッシックのレコードのジャケットで(笑)。
by Inatimy (2012-02-20 06:31)