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トラにライオン、バランスにうたた寝 [フランス・パリ]

 4月・・・木々が芽吹いて、緑が濃くなって。

 日も段々と長くなっているというのに、

 足りない、足りない、陽の光。

 待ちに待ったなのになぁ。

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 展覧会の後のJardin des Tuileries テュイルリー公園散歩の続き。

 肌寒くて風も強い。 冬の気温と大差ないんじゃないかと思うほど。 

 でも、園内道行く人を見ると、分厚いコートなのに素足にパンプスだったり、
 首元には明るい色のスカーフだったり。

 “春分過ぎたら気分は”・・・なパリ。 

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 丸い噴水盤の周りには人がいっぱい。 公園で過ごす人の数も冬より増えた気がする。

 でも、昨年の同じ頃はもっと暖かく、水着姿で日光浴するおにいさんたちもいたのにな。

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 でもは咲いてるしね。 合鴨さんも像の上。 近くまで上がって来てお花見。 満喫。

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 咲いてるのは、Arbre de Judée  セイヨウハナズオウ。 
 学名: Cercis siliquastrum

 ・・・とそばにあったプレートで知った。 
 パリの街のあちこちに咲いてるのはセイヨウハナズオウだったんだ。

 この木のすぐ左側の道を歩いて・・・

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 ・・・小さな池へ。 子供たちがヨット遊びしてる。 
 水しぶきが上がるのもかまわず、手に持った棒で水面をバシバシ叩いてみたりね。

 私が観に来たのは、この向こうにあるもの。 見えるかな?

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 ライオンじゃなくって、トラの像。 

 Grand Palais グラン・パレで見た展覧会
 "Beauté Animale" 《動物の美》の余韻を楽しもうと思ってね。 

 Auguste Cain オーギュスト・カン(1821-1894)の作品で、
 ブロンズ像の "Tigre terrassant un crocodile" 1869 『ワニを殺害する雄トラ』・・・?

 これは、対になるように配置されてて、公園の中央を東西に走る道を挟んで南には・・・

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 ・・・ブロンズ像の"Tigresse apportant un paon à ses petits" 1873~1876 が。

 『子に孔雀を持って来た雌トラ』・・・?

 ワニ孔雀・・・。 ライオンの時はダチョウだった。
 オーギュスト・カン獲物は、スゴイものばかりだねぇ。

 ちなみに、展覧会では他の彫刻家さんのライオンも観た。

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 Antoine Louis Barye アントワーヌ・ルイ・バリー(1796-1875)の
 "Lion au serpent" dit aussi "Lion des Tuileries" 1836
 『ライオンと蛇』 または『テュイルリーのライオン』・・・?

 このかた、オーギュスト・ロダンの師でもあるそうな。

獲物の大きさでは、オーギュスト・カンの勝ちかな。

 満足して、先へと進むと・・・

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 ・・・おや、ここにも像が。 

 何度も通ってるけど、今までまったく気がつかなかったなぁ、
 と、近寄りたいけど芝生に入るのが申し訳なくて、プレートをズームで撮る。

 おや、まぁ・・・Aristide Maillol アリスティド・マイヨール(1861-1944)。
 パリには、マイヨール美術館があるけれど、機会を逃してまだ行ってない・・・。

 作品名は "Air" 1932。
 空気、大気、風、空気の流れ・・・
 タイトルの意味は幅が広くって。 なんて訳すんだろうね。

 Plomb とあったから、の像。

 これも対になるように配置されてて、反対側には・・・

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 ・・・今にも台座から落っこちそうな姿が。

 "Rivière" 1943 『川』・・・かな。 これもの像。

 実際、先に登場した"Air"の体勢をまねて見ると、かなりキツく、
 その後、こんなふうに崩れ落ちるのも分かる気がする。
 もしかして、モデルさんが体力尽きた瞬間に発想を得て・・・?って、まさかね。

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 ちなみに、この像があるのは、
 Arc de Triomphe du Carrousel カルーゼル凱旋門が見える、こんな位置。

 門の向こう側には、ルーブル美術館

 芝生の小道を抜けて、左側にある茂みの方へ。

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 ルーブル宮の古そうな時計。 

 時間合ってる。 ちゃんと動いてるんだね。 
 電池? 電気? どうやって針を合わせてるんだろう。 
 時計の裏側、見てみたい。

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 ルーブル宮の端の建物に来たのは、門番のライオンがいるから。 

 Porte Jaujard ジョジャール門ライオン

 これを作ったのも Auguste Cain オーギュスト・カンのよう。

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 猫好きとしては、大きな肉球のチラッと見えるこの角度もいいよね。

 もう一つある門が・・・

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 ・・・Porte des Lions ライオン門。 

 ルーブル美術館のエントランスのひとつとして、こっちの方が有名かな。

 この2頭のライオンAuguste Cain オーギュスト・カンによるもの。
 先ほどのより傷みが激しく、一頭の背中には穴が開いてしまってた・・・。
 制作が1867年だから、無理ないな。 145年経つんだもの。

 たてがみがないからメスだよね。 
 なのに門の名前は、女性形のlionnes じゃなく、男性形のlions なんだ・・・。
 それとも、まだまだ若いオスで、たてがみ育成中なのかしら。

 で、この近くにも彫刻があり・・・

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 ・・・頭から鳥のフンで悲惨な姿だけど。

 先ほど登場したAristide Maillol アリスティド・マイヨール
 ブロンズ像 "Pomone drapée" 1921。 
 文字通り訳すと『ゆったりとした服を着たポモナ』になるけど、『着衣のポモナ』だそう。

 仏和辞典によると、ポモナは、ローマ神話の果実と花園の女神。 
 確かに、像も手に何か果実を持ってる。 林檎ぽっい。

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 こちらも同じく、マイヨールのブロンズ像の
 "Jeune fille allongée" 1921 『横たわった若い女性』・・・?

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 そして、こちらのブロンズ像が、マイヨール"Douleur" 1922 
 その単語は、苦痛苦悩死別の悲しみを表すみたい。

 先に一眼レフを構えたおねえさんが下からのぞきこんで激写していたので、
 どんな顔かしら・・・とマネっこしたら・・・

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 ・・・こんなお顔でした。

 私としては・・・

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 ・・・この足の指の方が気になるポイント。 

 親指が長いのか、人差し指が長いのかとか。 爪の形とか、小指とかね。
 あ、何か履いてるんだ。

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 これらブロンズ像は、3つ並んで芝生の上に。

 さらに東へ向かい、階段上がって木々に囲まれた場所に・・・

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 ・・・もうひとつ、マイヨールのブロンズ像 "Nuit" 1909。 『夜』

 さっきの“一眼レフのおねえさん”のことが頭の片隅に残ってて、
 どんな顔かしら・・・とふと気になり、隙間から撮ってみると・・・

 うつむいたその女性は、まぶたをつぶっていた。 

 やっぱりタイトルがだし、寝てるんだ・・・。
 でも朝までこの姿じゃ疲れが取れないし、ちゃんと横になって眠らないとね。

 そっと肩から毛布をかけてあげたくなるような、まだまだ肌寒いの日。

 

 風に吹かれて走る雲、
 晴れたり曇ったりのコロコロ変わる空の下、
 こんな彫刻三昧な散歩をしたのでした。
で、風邪ひいちゃったのだ。


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コメント 15

ぴーすけ君

気温が安定しませんね。
おとといくらいだったかな・・・
ニューヨークではけっこうな量の雪が降ったそうです。
日本もここのところず~っと週末の土曜日は雨でした。
GWは、晴れが多いそうです。私は、フランスの美術館とは行きませんが
上野の美術館にでも行こうと思っています♪
by ぴーすけ君 (2012-04-27 20:51) 

めぎ

ほんと、寒かったですよね~この4月は。
今日は少し暖かめになってきて、薄手のコートで出かけました。
早くコートのいらない季節になって欲しいですねえ。
by めぎ (2012-04-28 04:47) 

バニラ

合鴨さんまでよくできた像のように見えてしまいました。
市民の憩いの場がゆったりと広くてすてきです。
by バニラ (2012-04-28 06:45) 

yk2

テュイルリー公園にこんなにマイヨールが在るんだぁ・・・。
#羨ましがるのを承知で写真撮って来てる?(笑)。

それにしても、豊饒と繁栄の女神であるポモナがこの有様じゃ、どうにも気の毒ですね(苦笑)。

『夜』の女性は目を閉じてるんだね~。実際寝てるかどうかは別にして(笑)、さすが特派員、よく調べました(^^。
ここでは下に台が付いてて載っかってるし、いなちゃんは女性だから許されるだろうけど、床に直置きの西洋美術館で男性の僕が下から無理にのぞき込もうものなら、かなり怪しい(!)と思われる事間違いナシだもんね(^^;。
by yk2 (2012-04-28 09:16) 

MOCOMOCO

彫刻を眺めながらブラブラ歩くの、結構楽しそうですね♪
門番のライオン、っていうと日本の某老舗デパートを思い出してしまうのですが、こちらのはたてがみがないのですね^^;
下から覗き込んだり、細部を観察したり・・・Inatimyさん目線が楽しいです♪
by MOCOMOCO (2012-04-28 09:16) 

HIROMI

"Air" の作品は、風の強い日に転んでつるっ、すってん、の瞬間。
違うかな。笑
この前のすごい低気圧の時にはこれくらいの風でしたね。
by HIROMI (2012-04-28 17:19) 

noriko

合鴨さんも気持ちよさそうな日差しだね。
我が家のまわりでもハナズオウが咲き始めました。
パリの街角にはライオンやトラも沢山いるんだね。

by noriko (2012-04-28 22:21) 

母ちゃん

本当にどうしてあんな、落っこちそうな姿なんでしょうね~。芸術家の感性は凡人には難しいな~♪
by 母ちゃん (2012-04-29 05:56) 

miffy

今年は季節が1ヶ月遅いですよね。
先週は急に真夏のような暑さになったりして体調管理が難しいです。
ライオンさんちゃんと肉球まであるんですね~
前は座ったり、のぞき込んだりして写真を撮ってると変に思われることが多かったですが、最近はそういう人が多いのでちょっと安心して細部の観察ができますよね。
by miffy (2012-04-30 16:42) 

pica

4枚目のセイヨウハナズオウと、5枚目のヨット遊びの写真は
絵画のようですね。美しい…。
合鴨の姿が凛々しいです( ̄m ̄*)

3つ並んだブロンズ像のうち、鳥のフン攻撃を受けてるのは
ポモナだけみたいですね。
by pica (2012-05-01 02:38) 

アールグレイ

春だからもう少し暖かくなるといいですね。
セイヨウハナズオウ、大きい木で紫の花が満開ですね^^
芝生にはたくさんの彫刻
一つ一つ観察すると、新たな発見をしたりしておもしろいですね。
風邪ですか、お大事になさってください。
by アールグレイ (2012-05-01 13:07) 

カエル

「Air」の体制私も気になった。
すごい腹筋と太ももの筋肉使いそうだよね。プルプルしちゃう。
重力がなくて、空気があれば、こんな体制も簡単にできるよ!ってことなのかな?「川」の体制も落ちちゃいそうですね。笑
私も足の指って気になるの。なんででしょうね?
どの指が長いのかなとか。。。

日本も少し温かくなったら、びーさん履いている人が登場してきて、
日本も春分過ぎると、春みたいですよ~。
by カエル (2012-05-02 09:58) 

ふゆん

足の指、小指がぷりってなってるとこ、気になるねー!(笑)
by ふゆん (2012-05-02 13:57) 

JF

マイヨールの作品、あらためて見せていただいて、
きれいだなあと思っているところです。
そちらも天気が安定してないのですね。
お身体たいせつに(^^)
by JF (2012-05-05 06:44) 

Inatimy

→皆さま 
『トラにライオン、バランスにうたた寝』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 木曜、金曜とほんの少しお陽さまが顔を出し、その間に大急ぎでベランダの植物の植え替えや種まき。 いつもより1カ月遅れ・・・。 全部終えられず、まだ作業残ってる・・・。 日本のGWの空は青いかなぁ。

→ぴーすけ君さま 
春だと思ってたら雪だなんて、NYも大変だぁ。 今までの体験でもイースターの頃ってなぜか肌寒くなることが多かったかも。 上野の美術館で何をご覧になったのかな~。 引き続き楽しいGWを♪ 

→めぎさま 
肌寒いまま4月が終わっちゃいましたね。 5月に入ってようやく19℃の日も。 でも週末、また14℃・・・コート片づけられないなぁ。 めぎさん家もバルコニーで夕食楽しむ日が遠のいちゃいますねぇ。 

→バニラさま 
憩いの場の公園なんですが、広さを感じさせないほど、実際は人がいっぱいで混雑気味・・・。 もうすこしゆとりがほしいと思ってしまう・・・。 真冬は広いのに(笑)。 

→yk2さま 
動物の像ばかりに目が行って人間の姿が目に入ってなかったけれど、意外なところにマイヨール。 早く気付け、って?(笑)。 フンにまみれても、そのラインは美しいポモナでしたよ。 床置きの西洋美術館で『夜』の女性の顔を覗き込むのは、さすがに女性の私でも無理ですよ~。 許されても勇気ないです。 テュイルリー公園で像の隙間から写真撮ってるのでさえ怪しいんですから・・・。

→MOCOMOCOさま 
門番のライオン、あそうか、そういえば日本のデパートって、結構アートしてますよね~。 私の馴染みのあるデパートも大きなクジャクの像があったし。 Inatimy目線、一緒に楽しんでいただけてヨカッタ~。 怪しい姿で撮ってきた甲斐がありました♪

→HIROMIさま 
ふふ、自由に解釈できる作品も楽しめますね~。 私も過去にオランダで警報が出てるのに気付かず、風速100km/hの中、買い物に出かけてしまい、電柱にしがみついたことがありました・・・。 手を離したらこんなふうに転んでいたかも・・・・。

→norikoさま 
肌寒い日で花持ちは良かったけれど、そろそろハナズオウも終わりで、今は桐の花が。 あと白と赤(濃いピンク)のマロニエの花。 パリの街角にはライオンやトラがあちこちに。 まだまだ気付いてないのも多いかもしれない~。

→母ちゃんさま 
私たちが思いもつかないような一瞬をとらえてハッとさせてくれるから、芸術家の作品は面白いのかもしれないなぁ~。 わけのわからないのも多いけれど・・・自由に解釈できるので、それもまたいいかも♪

→miffyさま 
肌寒い日があるかと思えば、突然、20℃越えだし、また急降下だったりもするしで、体調管理は気が抜けませんね~。 ホント最近はカメラを持つ人が増えたので、いろんな角度から皆撮ってますね~。 妙に律義に順番待ちしたりも。 

→picaさま 
ポモナは、鳩にも大人気(笑)。 公園の管理人さんがたまに拭いてあげてるのかなぁ・・・ちょっと心配。 公園に置いてあると自由に触れるし、一緒に記念撮影もできるので、そのオープンさがありがたいですね~。

→アールグレイさま 
オランダではあまり見なかった木がいろいろで、国が変われば街の中の木も変わって新しく知る植物の名前も多く、とっても興味深いです♪ 公園や街の中に、すごい彫刻家の作品がドンッ!と置いてあるので、そういうところも芸術の街だな~とありがたく感じます♪ 風邪、治りました。 ありがとうございます。

→カエルさま 
実際やってみたら、床にお尻のサイドだけつけるのってすごく大変だった・・・。 普段使わない筋肉がぷるぷる。 重力ないと楽々できるのかな・・・宇宙飛行士さんに試してもらいたいわぁ。 足の指の長さとか、足の裏の土ふまずとか、形とか彫刻でも絵画でも見入ってしまう(笑)。 普段見えない部分だから余計気になるのかなぁ。 びーさん・・・かぁ。 オランダはびーさん率高かったな。 可愛い花柄のワンピースなのに、足元見るとびーさんとかね。 

→ふゆんさま 
ふふ、足の指、小指、気になる、気になる♪ 素足って妙に目が行っちゃう。
by Inatimy (2012-05-05 06:58) 

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