So-net無料ブログ作成
検索選択

まるいガラスランプ [フランス・パリ]

 包まれて、守られて。

 祈りと願い。 

bknh14.JPG 

 9月中旬に行った教会の中をまだ紹介してなかった。

 Église Saint-Étienne-du-Mont サンテティエンヌ・デュ・モン教会
 パンテオンの後ろに奥ゆかしく佇む建物。

bknh11.JPG

 扉を抜けて中に入ると、天井の高い空間が広がる。 

 1494年~1624年にかけて建設された教会

 鍾乳洞のように垂れ下がったような装飾のあるクロッシング部分の天井は・・・

bknh12.JPG

 ・・・顔だけ天使のたくさんいるエリア。  先端はブルーに羊かな。 

 この装飾部分の解説に、La clé de voûte と書いてあったので、
 何だろうと思って調べたら、ヴォールトの中心にある石をキーストーンと言うそうな。
 要石

bknh13.JPG

 正面奥にはステンドグラスと、その手前に十字架のキリスト像

bknh15.JPG

 後ろを振り返ると、エントランスの上には、巨大なパイプオルガンがある。

 木造のレリーフが立派。 オルガンの上に立つ天使や腰掛けてる天使も。

 1631年に作られた古いもの。 パイプの数は7,000ほど。 長いもので5.5mあるみたい。

bknh16.JPG

 キャンドルの向こうに見えるのは、La mise au tombeau キリストの埋葬

 パリシャイヨ宮にある建築・文化財博物館でも、
 このテーマの彫刻を数点観た覚えがある。

 この教会の一番の特徴と言えば・・・

bknh17.JPG

 ・・・ジュベ。 内陣(聖歌隊席?)と身廊を仕切るもの。 

 16世紀初頭に作られ、パリで唯一、この教会に現存。
 多くのジュベは18世紀には、姿を消していったらしい。

 さっきの十字架のキリスト像があるのは、このジュベの上。
 細やかな階段の装飾が石で出来たレースのようだ。

bknh19.JPG

 近づいて、ジュベ階段の螺旋部分をじっくり。 

 石は石灰岩。 
 複雑に上へ下へと交差する縄のような様子は、ケルト文様を思い出させる。 

 その階段のそばは・・・

bknh18.JPG

 ・・・ねじりコンニャクのようだった・・・。

 ゆっくりと歩いて奥へ進む。

bknh20.JPG

 光に映し出されるステンドグラスには、テーブルを囲むキリストと12使徒かな。

 向かってキリストの左にいる人物は・・・

bknh21.JPG

 ・・・なんだか女性っぽい。 他の使徒と比べるとね。 

 映画『ダ・ヴィンチ・コード』を思い出すな。
 でも、この人物は使徒ヨハネなんだとか。 12使徒の中で一番年少の。

bknh22.JPG

 壁の高いところには、ウェーヴがかったロン毛のひとたち。

 学校の音楽室の壁に掛けられていたバッハハイドンの肖像が頭に浮かぶ。
 かつらをかぶっていたと私が知ったのは、随分後のこと。 

bknh23.JPG

 聖ジュヌヴィエーヴの礼拝堂ステンドグラスの中に、この教会の姿を発見。 

bknh24.JPG

 金色の祭壇を見てると、自然と日本の仏壇にイメージがつながる。 

 厳かな雰囲気の中で、ふと足元を見ると・・・

bknh25.JPG

 ・・・祭壇の前の床には、カラフルな可愛い模様。 

bknh26.JPG

 植物を模したものかしら。

 宗教植物は密接な関係があるしね。
 キリスト教では、イチジク、オリーブ、ブドウ、ザクロ・・・など聖書に登場、
 仏教では菩提樹や蓮・・・といったように。

 教会の奥からさらに奥へと通じる通路を抜けると・・・

bknh27.JPG

 また別の、ホールのような大きめ礼拝堂。 

 正面には背の高い女性像の両脇に翼のある人。

bknh32.JPG

 右にいる翼の人がキレイだった。

bknh28.JPG

 祈り願い、このふたつは、私の中で曖昧。 

bknh29.JPG

 日本では祈願という両方を含んだ言葉もあるし

bknh30.JPG

 どちらにせよ、心の中の思いが通じるといいな。 

bknh31.JPG

 この礼拝堂の後ろ部分は通路で、ステンドグラスギャラリー
 «cloître du charnier» ・・・意味は、集団墓地の回廊

 17世紀初頭にできたもの。
 サイトの解説によると、着色ガラスではなく、
 ガラスエナメル顔料をほどこして焼き付けたもの・・・だとか。

bknh31b.JPG

 12枚あるんだったかな・・・中には、ちょっと怖い感じもするシーン。 

 左上では葡萄を収穫し、足でつぶした果汁を樽詰め、
 中央に横たわるキリストの体からは血が流れ出て、それを樽に流し込み、
 横では樽の中に葡萄の房を入れようとしてるところ。

 葡萄酒はキリストの血・・・と聞いたことがある。 それを表現してるのかもしれない。

 もと来た通路を通り、戻って・・・

bknh33.JPG

 ・・・主祭壇のほうへ。 上からぶら下がるものも、気になるところ。

 左の奥に見えてる丸天井の聖母の礼拝堂に、
 東方の三博士の礼拝の絵が飾られていて、とても色鮮やかだった。 

    ↑ ちょっと前のお話の「片付ける時期が来た。」に登場する絵。

bknh34.JPG

 光のあたる椅子。 見かけると、いつも撮る。 遠くからそっと感じる温もり。

bknh35.JPG

 もう一度、入口付近へ戻って、反対側からジュベを見る。

 螺旋階段の横には・・・ 

bknh36.JPG

 ・・・顔だけ天使のいる木彫りの扉。 閉まってた。

 さっきの光のあたる椅子は、この向こう側から隙間をのぞいて撮ったもの。

bknh37.JPG

 パイプオルガンの上にも翼のあるものたちがいて、こっちを見ていた。 

 目が合ったようで、ドキッとするね。

bknh38.JPG

 かすかな光を通す教会の窓。 

 初詣気分で、に行った教会の写真を見返してみる。 

 この1年、健康穏やかさ・・・ともにあるといいな。

 

 皆さんは、初詣、もう済んだ?


タグ:教会 5区
nice!(39)  コメント(17) 
共通テーマ:地域

nice! 39

コメント 17

HIROMI

パイプオルガンって、楽器じゃなくて、建造物ですよね。
でかいなあ。装飾も0すごいなあ。
協会自体の装飾品もものすごいですが。
by HIROMI (2013-01-11 21:50) 

めぎ

9月は光が明るいなあ・・・それともカメラが明るく写してくれているのかな。
今日は今年初めて日が差しましたよ♪
by めぎ (2013-01-12 01:47) 

母ちゃん

どこもかしこも芸術作品、ですね~。見ていて飽きません。
by 母ちゃん (2013-01-12 08:36) 

ami

一月二日に初詣しました。
「ねじりこんにゃく」(爆笑)等の透かし模様がお見事ですね。
心を込めて建築されたのだと感じます。
by ami (2013-01-12 20:30) 

noriko

翼のある人がたくさん!!
厳かで清らかな教会ですね。

今年の初詣は、台所の神様、荒神様が祀られているお寺をさがして行ってきました。
そのほかに別の場所では、手を使わないで魚をさばくという庖丁式も見て来ました。
いつか見てみたいと思っていたので感激でした。
by noriko (2013-01-12 22:58) 

miffy

見所がたくさんある教会ですね。
ジュベの紋様、素敵ですね~
顔だけの天使ってなぜちょっと大人っぽくみえるものが多いのかな~
by miffy (2013-01-12 23:47) 

MOCOMOCO

ジュベ、って言うんですね~。すごく素敵です。
いろんな所の装飾がすごく凝っていて見ごたえありますね~。
私の初詣は元旦に近所の神社で。おみくじで大吉ひきましたよ^^
by MOCOMOCO (2013-01-13 17:06) 

alo-had

もう溜息が出るくらいにアートの宝庫ですねー。
すごいな。
感動と言うよりも感心、驚嘆。
職人アッパレ!w
by alo-had (2013-01-13 22:15) 

匁

写真、綺麗です。
壮大な景色に圧倒されています。
by (2013-01-14 10:39) 

TaekoLovesParis

いつも発想が豊かなInatimyさん、建物・階段の装飾から「ねじりコンニャク」を思い浮かべるなんて(笑)。今の季節、お正月のおせち料理でおなじみ。ヨハネは絵画の上でいつも美少年ですね。ダ・ヴィンチのでも、カラバッジョのでも、ね。他の使徒に比べると、ひと目で若い!とわかりますね。
願いと祈り、お祈りは他人のためにする、って祖母から習いました。「人々に平和が来ますように」とか、「○○さんが元気になりますように」
って。ほんとかどうかはわからないけど。
by TaekoLovesParis (2013-01-14 17:51) 

ナツパパ

なんてエレガントな空間なのでしょう。
わたしはキリスト教徒ではありませんが、
この空間で祈るのは良いなあ、と思いますねえ。
by ナツパパ (2013-01-14 18:34) 

luces

沢山の天使が舞って、優雅な教会ですね。
by luces (2013-01-14 21:00) 

pica

教会の様子もとっても素敵だけど、まあるいランプに
一番ココロ惹かれました。
可愛いくて、そしてホッとします。

私の中でも祈りと願いは曖昧で、違いを説明できません。
日本語は難しいですね。

…あ。初詣はまだです(^_^;)
by pica (2013-01-14 22:42) 

アールグレイ

丸いランプが素敵。
灯されたたくさんのキャンドルも、美しく
キリストの埋葬の像の前で、雰囲気をかもし出しています。
ステンドグラスの明るさも、目を引きますね。
by アールグレイ (2013-01-15 21:57) 

カエル

ウェーヴは、かつらなの?そんな昔からかつらなるものがあったのか?
朝から衝撃をかくせないぃっ!笑っ
私もかぶりたーい。
by カエル (2013-01-16 08:31) 

moz

サンテティエンヌ・デュ・モン教会、待ってました ^^
この教会、本当に面白い外観をしていますよね。普通は左右対称と言うか・・・、同じ形なのに、この協会は、三角の屋根の向かって左側に尖塔のような搭が付いているんですよね。すごく特徴的です。パスカルとかラシーヌとかのお墓もあるんですね。パンテオンよりも見てみたいかもしれません ^^
内部も素敵だなぁ~。ジュペの螺旋階段のケルト文字みたいなのと、ねじりコンニャク、ステンドグラスのダ・ヴィンチコードのようなヨハネなどなど・・・、ダン・ブラウンの次回作に教えてあげたいですね。
初詣はじぶんだけ神田明神に行きました。家族ではまだなので、いけたら今週末にでも八幡宮へ行くつもりです。
by moz (2013-01-17 16:33) 

Inatimy

→皆さま 
『まるいガラスランプ』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 タイミングって難しいですね。 どんどん話が古くなっていきます・・・今頃秋に行った教会のお話になっちゃって。 タイトルにあるように、私にはガラスのランプがとても印象的でした。

→HIROMIさま 
ビルトイン収納も真っ青の大きさですものね、パイプオルガンって。 凝りに凝った装飾で音も広い空間にいっぱい広がりそうです。 ちょっとでいいから自分で鳴らしてみたいわぁ。

→めぎさま 
光の加減も今とだいぶ違いますね。 おっしゃる通り、カメラが明るく見せてくれるのもあるんですよ。 ホールのような大き目の礼拝堂の写真、本当はかなり薄暗いんですが、天井や壁の写真は驚くべき明るさに。 こちら、ようやくこの水・木曜日に太陽が♪ 

→母ちゃんさま 
教会の建造に携わった人々の熱意、感じますよね。 美しく、穏やかで。 

→amiさま 
ねじりこんにゃく、私好きなんですよ、作るのも食べるのも♪ ソーセージのカニやタコの時のように、ウキウキ。 でも階段部分は遠くから見ると、レース編み、とちょっと美しい表現(笑)。 

→norikoさま 
翼の人がたくさんこっちを見ていて、ひそひそ話も・・・ウソ。 パリにたくさん教会はあるけれど、ジュべのある構造は珍しく、美しく。 料理教室に、皆に振る舞うごちそうの会と台所の活躍も多いから初詣の場所、ぴったり。 どんどん腕をあげて、皆も笑顔かな。

→miffyさま 
逆に顔はあどけなさが残るのに骨格が大人でマッチョな天使もたまに(笑)。 ジュべの模様、やっと中に入って見られて大満足です。 扉開いててよかった。 

→MOCOMOCOさま 
天井が高いだけでも自分の家と遥かに空間の大きさが違うから圧倒されるのに、装飾が美しいとなると、もうどこから見ていいのか戸惑うくらいでした。 おみくじ、大吉だったんですね~、いいなぁ。 私はいつも小吉とか末吉とかだったなぁ・・・。 

→alo-hadさま 
もっと詳しくキリスト教について知っていたら、もっと分かることもあるんだろうなぁ…なんて思いながら見学。 あとで気になることを調べるだけで精一杯の私でした(笑)。 

→匁さま 
光の差し込む美しい秋の日。 一年のなかでもいい時期に中に入れてヨカッタです。 

→TaekoLovesParisさま 
食べることが好きだから、ついついパッと結びついちゃいますね、食材と(笑)。 ヨハネなんですが、私も最初良く分からず混同してたんですけど、洗礼者ヨハネと使徒ヨハネは別者なんですって。 ダヴィンチやカラバッジョが書いてるのは洗礼者ヨハネでイエスの弟子ではないヨハネ。 サロメが首を斬っちゃうのも洗礼者ヨハネ。 難しいです・・・。 願いと祈り、自分のためか人のためかの解釈も一理ありますね~なるほどでした♪ 

→ナツパパさま 
私もキリスト教徒ではなく・・・でも教会の見学でいろいろ知る機会があるのはためになりますね。 さらに背景の歴史や文化につながっていったり。 この教会は、いい雰囲気です♪

→lucesさま 
あちこちに天使。 大小さまざまな羽のあるひとたちが♪

→picaさま 
タイトルにランプをつけた通り、私もpicaさんと同じ、ランプに一番心ひかれました♪ いい感じ。 ひょっとして初詣は京都でかしら♪ 

→アールグレイさま 
キリストの埋葬の像は、すばらしい彫刻でした。 たくさんのキャンドルがささげられ、その周りには特に静かな時間がながれていましたよ。 美しいものを見ると和みますね。

→カエルさま 
昔はシラミも流行っていたから短毛にしてたんですって。 で、カツラが登場。 みな長髪が正装でもありオシャレな時代だったのかな。 金髪ウェーヴのカツラをかぶったカエルさん・・・もし写真撮る機会があったら拝見したいです♪ 

→mozさま 
長らくお待たせいたしました。 でもこんな写真しかないんですが(笑)。 教会の塔はだいたい2つの尖塔をもってますよね。 中には資金難などで中断になったり、建築に時間がかかって様式が異なって高さも違っていたりするところもあるけれど。 その様式によっても1つの塔だけだったり。 ここのは最初からひとつだったのかしら。 知りたいことは後を絶ちませんねぇ。 ご家族揃っての初詣、お天気に恵まれるといいですね♪
by Inatimy (2013-01-18 01:59) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。