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しかたない、歩いて行こう [フランス・パリ]

 常に目の前に分岐点がある。

 直感だったり、消去法だったり、熟考してのことだったり。

 選ぶ間もなく身を任せる時は少し不安。 

 次の分岐点で挽回したいと思う。

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 話は、9月の終わり・・・とまた、少し遡る。

 移動途中、メトロが止まって動かなくなった。 
 電気系統のトラブルで・・・というのが、よくある。 

 車内は乗客でほぼ満員状態。 
 目的地まで、まだまだあるけど、そのまま待ってるのが嫌で下車

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 雲多めで天気がいいとは言えないけれど、雨も降ってないし、地上に出て歩きだした。

 シテ島からセーヌ川を渡り、右岸へ。 バスの向こうに市庁舎の屋根がチラリと見える。

 さほど急ぎの用でもなかったので、写真を撮りながら向かうのも一興かも。 

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 途中、ゾウガメゴリラにも出会ったりしてね。 

 Quai de la Mégisserie メジスリー岸の通りは、ペット関連や園芸用品の店が多く並ぶ。
 ゾウガメも庭に置くのかな・・・。

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 街灯の連なる、バルコニー付きの橋は、Pont Neuf ポン・ヌフ。 ヌフ橋。 

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 シテ島の西側先端に架かる橋。 ここから、エッフェル塔も見える。 

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 街灯も城壁のような冠をつけたような装飾で、おしゃれ。 

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 街灯の元には、顔と魚獣のようなもの。 

 Thomas くん、落書きはダメだよ~。 

 成長するにつれ、「もう子供じゃないんだから。」って、
 持ち物に名前を書くのを嫌がる年頃になるのに、
 どうして自分の持ち物じゃないものにまで名前を書くようになるんだろうね。

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 ヌフ橋がかかる場所は、こんな風景。 

 中央に細長い建物がある。 木に隠れてるところ。 
 この右側はポン・ヌフ通りで、左側の通りの名は、モネ通り。  

 でも、あの画家Monet モネではなく、通貨モネで、Rue de la Monnaie だった。
 カタカナで表記すると同じなのにね。

 モネの絵ではないけれど・・・

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 ・・・私が思い出したのは、以前、市庁舎で開催された展覧会で観た作品。 
 リトグラフで、オルセー美術館所蔵。 

 Frédéric Sorrieu et Lemercier et Cie
 "Maison de la Belle Jardinière, nouveau magasin, 
   vue perspective depuis le Pont-Neuf"
après 1878

 昔に描かれた絵と同じ場所にいるということは、少しドキドキする。

 中央の大きな建物は、まだ存在。 いくつかの店舗が入ってる。 
 左端にちらっと見える建物は無くなって・・・

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 ・・・SAMARITAINE というデパートが。 アール・ヌーヴォー建築らしい。
 でも残念ながら、建物は現在は閉鎖されて中へは入れない。

 この建物の西側にある小路を抜けて行こう。 

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 西側の窓ガラスに映る建物は・・・

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 ・・・Église Saint-Germain-l'Auxerrois サン=ジェルマン=ロクセロワ教会。 

 この中へ入ったのは、パリ・プラージュのあった夏だったな。

 それにしても、さっきから、なんという空の色。 怪しげ。

 そこを抜けて・・・

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 ・・・正面にまわる。 

 教会鐘楼の左隣には、Mairie du 1er arrondissement 1区の区役所。 

 この向かいには・・・

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 ・・・Musée du Louvre ルーブル美術館。 

 ガラスのピラミッドのある側は有名だけれど、東面はあまり人もいない。 

 ちょうど工事中でもあったから。

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 2本組みで並んだ列柱に、立派な彫刻。 

 ルーブル宮殿の東面ファサードを作ったのは、
 Claude Perrault クロード・ペローという建築家。 ← 童話集のシャルル・ペローのお兄さんだって。

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 ペディメント部分の彫刻も美しい。 中央に文字が彫られてる。 

 LUDOVICO MAGNO・・・検索すると、"À Louis le Grand" という意味らしい。

 Louis le Grand というと、太陽王とも呼ばれたフランスのルイ14世(1638-1715)のこと。
 この東面が完成した当時の国王に捧げられたみたい。 

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 気になってた教会も外壁修復中だった。 
               ↑ Temple protestant de l'Oratoire du Louvre

 このままRue de Rivoli リヴォリ通りを西へ向かう。 
 ルーブル美術館の北側にある通り。 

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 美術館のを眺めながら。 

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 ・・・同じ通りに面してるのに、同じじゃなく、デザインが異なるのも面白い。

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 やがて、ルーブル美術館Passage Richelieu パッサージュ・リシュリューあたりに。 

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 ルーブル宮の外観、外壁だけでもじっくり堪能する価値あり。 

 ペディメントの下、2人組の像の横にNの文字。 
 入ってた年号は1855で、ナポレオン3世の頃に作られたよう。 ナポレオンの頭文字のNだ。

 ペディメントにいる右の天使のそばに、スフィンクスの横顔があったりもする。
 カメラのズームを双眼鏡代わりにして観察。

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 うっふんポーズ風で、大人顔なマッチョ天使も。 
 ふたりの間にある紋章のような下にも、くりくり巻き毛の顔だけ天使。

 このエントランスは、Palais Royal パレ・ロワイヤルの南部分に面してる。 
 その間をちょこっと抜けると・・・

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 ・・・巨大ビーズ細工のような芸術。 これはメトロの出入り口。 

 Jean-Michel Othoniel ジャン=ミシェル・ オトニエル(1964~)の作品で、
 "Le Kiosque des noctambules"  ・・・『夜遊びする人の東屋』

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 記念撮影に皆がよく座るベンチ。 

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 反対側は。 暖色部分がで、寒色部分がを表現してるのだとか。

 階段を下りるとメトロ。 

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 ドームのてっぺんには、それぞれに、黄色青紫の像が。

 で、ようやく Avenue de l'Opéra オペラ大通りに出て、用事を済ますことができた。
 距離にして、約2kmほど。 

 メトロが止まったから下りて、方向的にはあっちかな・・・と、
 適当に目的地の見当つけて、ジグザグと歩いただけの散歩

 何だか、いいものが見られた街歩きで、得した気分。 

 その数日後・・・

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 ・・・また別の用事の途中で面白い建物に出会った。 

 Rue Réaumur レオミュール通りを歩いていた時のこと。

 エントランス上の半円の左右両側には、彫られた文字が。
  左には、建築家 と、建設者の名前。
  右には、彫刻家大工さんの名前。。 

 しかし、凝り過ぎて読みづらいフォント。
 建築家は、Édouard SingeryPhilippe Jouannin らしい。 

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 装飾の美しい大きな時計。 文字盤の中央には気圧計も。 

 時計の周りのカラフルな部分には、黄道十二宮のそれぞれのマーク
 その縁には1月から12月の月名が。

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 その下には、黄道十二宮の姿。 
 左上から、白羊宮、金牛宮、双児宮・・・と続き、左下から天秤宮・・・双魚宮まで。

 巨蟹宮は、カニというよりオマール海老みたいだ。

 そして、その両端、四季の名の上の円に肖像名前

  左: Printemps 春Flore フローラという花と豊穣の女神、
    Automne 秋Pomone ポモナという果実の女神。

  右: Été 夏Cérès ケレースという農業・穀物の収穫を司る女神、
    Hiver冬Borée ボレアースという北風の神。  

 ゴシックの教会みたいな感じでもあり、アール・ヌーボーっぽくもあり。

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 パリの街は、思わぬものに出会えて、サプライズ感たっぷり。

 有名な見どころだけを駆け巡るのではなく、
 何気なくぶらぶら歩きして、自分のお気に入りを探すのもパリの楽しみ方の一つだね。

 

 でも、危ない道もあるので、雰囲気には十分気をつけてね。


nice!(31)  コメント(18) 
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コメント 18

HIROMI

メトロの出入り口には度肝を抜かれました。
さすがは、パリです。
古いものととんでもなく新しいぶっとんだものが混在しています。
個人的には、ゾウガメとゴリラと…ラマ?に心惹かれました。
by HIROMI (2012-12-16 09:16) 

Bonheur

パリはぶらぶらするのに最高ですね。どこに行っても絵になる(^O^)
ポン・ヌフ、社会人になりたての頃に購入した、お気に入りのバッグの名前で、実際パリに行って橋を渡った時には凄く嬉しかったのを覚えています。
by Bonheur (2012-12-16 13:10) 

ami

Inatimyさんは 熟考タイプですよね?
わたしなんか 行き当たりばったり 直感コースまっしぐら・・・・ハハハ。
時を忘れてゆっくり散策は良いですが
メトロの故障は困りますね。雨に降られませんでしたか? 

by ami (2012-12-16 15:02) 

めぎ

このゾウガメさんやゴリラさんを買う人ってどんな人なのかなあ。
パリでこんなゾウガメさんたちをおける庭付きの家をお持ちの人って、すごいお金持ちなんだろうなあ。
by めぎ (2012-12-16 19:12) 

luces

カメもゴリラもすごいリアル。こんなのが町にあるとびっくりします。
素晴らしい街灯なのに落書きはいただけません。
by luces (2012-12-17 00:42) 

母ちゃん

メトロの入り口があんな風になってるんですね~。クラシカルなパリの街に突然登場するとビックリです。
でも良いかも(^^)
by 母ちゃん (2012-12-17 06:06) 

baby_pink

ゾウガメさんやゴリラさん、何だか愉快で楽しいですね♪
街の街頭も本当オシャレで素適だなぁ.。✿.。
日本も、こうゆう街頭だったら。街をスキップして歩くのに…^^*
by baby_pink (2012-12-17 18:01) 

ふゆん

日がさして明るいグレーの雨雲と
町並みがとってもよくにあうねー!
橋の出たとこバルコニーてゆうんだー?
山下公園の海のとこもバルコニーちっくになってるけど
なんて呼ぶか悩んでた。
あるってるときにゾウガメやゴリラさんにであったら
おもしろいだろな(・∀・`)

by ふゆん (2012-12-18 03:38) 

ナツパパ

どっしりとした造りの建物が素晴らしいですね。
看板が少なくて、原色も少なくて、良いなあ。
by ナツパパ (2012-12-18 18:14) 

hatsu

巨大ビーズ細工、楽しいですね~。
ベンチに座って記念撮影、したいなぁ。
インドの民族衣装とか着て^^
何気なくぶらぶら歩きって、楽しいですね。
by hatsu (2012-12-19 14:02) 

Inatimy

→皆さま 
『しかたない、歩いていこう』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 急ぎの用じゃない時は散歩でもと気楽にふらふら出来ますが、急いでる時に止まっちゃうと、別の線で行くには・・・と慌てて考えなきゃいけなくて焦りますねぇ。 バスの路線図も持ってるけれど、余り乗り慣れてないからビクビク(笑)。

→HIROMIさま 
古き良きものと仰天アートが共存してる街ですよね。 芸術を受け入れる懐の大きさもありのパリ。 ふふ、ラマまで気づいてくださって嬉しいです。 ラマなのか、ビクーニャなのか、アルパカなのか、私にもよく分からないんですが・・・庭があったら置いてみたいかも。

→Bonheurさま 
やはり大都会ならではで、現実には絵にもならない怖いところもあるし、観光ポイントでも夜や早朝は別の顔になったりする場所もあるんですけど、気をつけて行動すれば、楽しめる街ですよね。 ポン・ヌフのバッグから本物の橋へ・・・ドキドキ感伝わってきます♪ ポン・ヌフって音の響きが柔らかで優しい感じ。 素敵なバッグだったんでしょうね。

→amiさま 
いえいえ、直感、消去法、熟考、私はどれもありですよ~。 お店に入って何食べようか決めるのは凄く早いです、直感で(笑)。 この日、怪しげな雲の下を歩きましたが、曇っていただけで雨には降られず大丈夫でした♪ 

→めぎさま 
ふふ、庭に置かず、家の中に置いてたりして。 芸術の街のパリに住む人だったら、思わぬ発想の持ち主もいるかもしれない♪ それにしても、この大きさのを置けるということは部屋が広いんだろうな・・・。 我が家はクリスマスツリーも置けない~。

→lucesさま 
大きさが半端じゃないですよね。 これを買う人のお家にどんなお庭が出来上がるのかも楽しみだったり。 公共のものに名前を書くのはダメですよね。 損傷に値するのでは・・・と思います。 落書きないほうがずっと素敵なのになぁ。

→母ちゃんさま 
駅から地上に出てきて、このアートがあると、思わぬサプライズですね。 話には聞いていたものの、なかなか見に来られず、やっと写真に撮ることができました♪

→baby_pinkさま 
街灯のデザインは凝ってますよね♪ あちこちにあるけれど、微妙にデザインが異なるし。 ポン・ヌフあたり、夜に点灯した風景も、きっとロマンチックなのかも。 

→ふゆんさま 
ここのところ、滅多に晴れる日がなくて、ますます曇り空続きのパリです・・・太陽が顔出さないのでベランダの植物も元気なし・・・。 あ、バルコニーは橋にも使うのかな…正式には分からないけれど、出っ張り部分ではあまりにもそのまんま過ぎるので、バルコニーって言ってみました(笑)。 

→ナツパパさま 
そういえば看板の数は確かに少ないですね。 日本はもっと多いですよね。 異国にいると読めないものが多いから気にならないけれど(笑)、日本で街を歩くと日本語だしどれも読めるから、目があちこちきょろきょろしてしまいます。 

→hatsu さま 
観光客の皆さま、入れ替わり立ち替わり、このベンチで写真撮ってらっしゃいましたよ。 合間を縫ってやっと無人のところ撮れました。 インドの民族衣装、hatsuさん、似合いそう♪ 
by Inatimy (2012-12-19 19:58) 

noriko

パリの最後の日は、オペラ座からルーヴルまでただただまっすぐの散歩をしたよ。
途中でパレロワイヤルに寄り道してバラを見て。
ただただそれだけの散歩んでも見どころたくさんありました。
by noriko (2012-12-19 23:28) 

miffy

パリの街は見るものがたくさんあるので2kmくらいなら余裕で歩いちゃいますよね。
ピラミッドが建設中に家族で行ったパリ旅行、ルーブルの東側でカスクートを買って建物を見ながら立ったまま食べたことを思い出しました。
by miffy (2012-12-20 21:01) 

カエル

冬の時期に9月の写真見ると少し元気になれるね!太陽ってすごいな!
by カエル (2012-12-24 18:00) 

Inatimy

→noriko さま 
パリ最終日、のんびり散歩されたようでヨカッタ。 行けなかったバガテルのバラ園の薔薇は、いつか記事にして紹介予定・・・いつになるやら。

→miffy さま 
気がつくと休みなく5km歩いちゃってたりとか、案外多いかも・・・。 ピラミッド建設中にパリ旅行なさってたとは、うらやましいな。 建築中、どんな様子だったか、じーっと見ていたかったなぁ・・・と思ったり。 

→カエルさま 
9月はまだ緑が多かったから、それも元気でそう♪ 最近寒さはマシで極寒じゃないけれど、太陽出なくて暗いの・・・ビタミンDができない~。
by Inatimy (2012-12-24 23:58) 

moz

アクシデントでしたが、楽しい街歩きができたみたいですよね。
こういうの何となく得した感じになりますよね。^^
メトロの口、これもパリらしいなぁ。とっても素敵です。
トーマス君 笑 名前、日本まで来ちゃったよ。
by moz (2012-12-25 06:57) 

Inatimy

→moz さま 
思わぬ立ち往生に、あと少しなのに~と思いましたが、今となってはいい府警が見られて得した気分の方が大きいですね(笑)。 メトロの入り口のアートも、知らずに出て来たら、ビックリ仰天ですよね。 ミュージアム近くなので、これも受け入れられてるんだろうなぁ。 トーマスだけ挙げると可哀そうかな・・・次、他の名前見つけたら、それ撮っておこうっと♪ 
by Inatimy (2012-12-28 23:16) 

バニラ

品川の個人美術館でやったジャン=ミシェル・ オトニエルの作品展、楽しかったのを思い出しました♪
by バニラ (2012-12-29 15:08) 

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