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余韻をもとめて [フランス・パリ]

 帆船、ライオン、杖に絡まる2匹のヘビ・・・

 建物外壁に見る紋章のような装飾をたどるように歩く。

 こっちだよ。

 目的地までの道程は何通りも存在するのに、街並みが誘う。 

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 話は前回続き。 1月中旬、マイヨール美術館カナレット展を観た後のこと。

 DALLOYAU のケーキに後ろ髪をひかれつつ、北に向かう予定だったけれど、
 もう少し西に歩くことにした。

 というのも、目の前に丸屋根が見えたから。
 その建物は、Abbaye de Penthemont パンテモン修道院

 上流階級の若い寄宿生を迎え入れたりもして、ナポレオンの最初の奥さん、
 ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネも1782年の一時期そこにいたのだとか。
 立っていた解説板によると、たぶん、そんなことが書かれていたと思う・・・。

 その元修道院の角を曲がってから北上。 
 サン・ジェルマン大通りを横断し、やがて見えてきたのは・・・

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 ・・・6人の後ろ姿。

 複数の彫刻家の合作の
 『六大陸:ヨーロッパ、アジア、アフリカ、北米、オセアニア、南米』1878

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 でも、私のお目当ては、人間ではなく動物

 Alfred Jacquemart アルフレッド・ジャックマール(1824-1896)の
 Rhinocéros 『サイ』 1878 。

 ひだひだで甲冑を身に着けたような姿なのに・・・

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 ・・・筒のようなが愛らしく、何度でも見に来てしまう。

 これがあるのは、おなじみ、オルセー美術館のエントランス前。

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 ほとんど行列はなかったけれど、中には入らず、先へ進む。 

 元駅舎だった美術館建物の大きな時計を見ながら・・・

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 ・・・今度はセーヌ川沿いを東へ。 

 川のそばは、風がキンキンに冷たい。 手袋をしていても手がかじかんでくる。

 目の前に見えるのは、Pont Royal ロワイヤル橋。 

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 振り返って見るオルセー美術館。 

 外壁には "L' impressionnisme et la mode" 『印象派とモード』展の宣伝幕。
 それもそろそろ終わる頃だった。

 しまった。
 バタバタしてるうちにVictor Baltard ヴィクトール・バルタール(1805-1874) の
 "Le Fer et Le Pinceau" 『鉄と絵筆』展は見逃してしまったよう・・・。

 昔、パリ1区レ・アールにあった中央市場を作った人。
 その建物は、鉄骨ガラスの建物で1969年まで使われた。

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 Robert Doisneau ロベール・ドワノー(1912-1994)日本語ではドアノーだっけ。)
 写真展を見に行った時に知った建築家だった。

 さて、ロワイヤル橋を渡ろう。 
 正面に見えるのは、ルーヴル美術館フロール館

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 ロワイヤル橋から西を見ると、橋の向こう遠くにGrand Palais グラン・パレ

 あの建物も、ガラスの屋根を持つ。

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 一方、東側には、Pont du Carrousel カルーゼル橋

 橋向こうに、右からフランス学士院の丸屋根に、ノートルダム大聖堂の2つの塔、
 サント・シャペルの尖塔などが見える。 

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 を渡り切って、信号待ちの間に見たオルセー美術館。 

 おや、いいものが写ってる。 分かるかな? ズームしてみると・・・

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 ・・・エッフェル塔の先。 

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 待ってる目の前には、門柱の上に坐するスフィンクス。 

 パリの街の中には、案外エジプトものがあれこれある。 
 オベリスクもそうだし。 噴水にもスフィンクスだったり。
                 ↑ さっきオルセー美術館前にあったサイの彫刻家 作。

 現地から持って来たものだったり、エジプト美術を模して造られたものだったり、
 戦利品として他の国が持っていたものを手に入れたり、いろいろみたい。

 で、やって来たのは・・・

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 ・・・Jardin des Tuileries テュイルリー公園。 

 というのも、ここにはマイヨールの作品があるから。

 この日、カナレット展を観にマイヨール美術館に行ったけれど、
 Aristide Maillol アリスティド・マイヨール(1861-1944)の作品展示が
 あまりに規模縮小過ぎで。
 企画展同様、楽しみにしていたのに。 

 で、物足りなくってね。

 写真にあるのは、以前紹介した3作品。 左から:
 "Pomone drapée" 1921 ・・・『着衣のポモナ』
 "Jeune fille allongée" 1921 ・・・『横たわった若い女性』
 "Douleur" 1922 ・・・『苦痛苦悩死別の悲しみ』?

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 見渡すと、他にも、いろいろ点在してた。

 "L'Eté" 1910 ・・・『夏』

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 でも、残念ながら解説プレートが壊れていたり、剥がされてたりして、
 一部作品名が分からなかったので、ネットで地道に検索。 

 "Flore" 1910 ・・・『着衣のフローラ』
 手にした裾には花の飾りがついてるよう。

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 "Pomone" 1910 ・・・『ポモナ』

 こちらは服を着てないポモナ。 『着衣のポモナ』より腕を高めに上げてる。

 ふふ、後ろにエッフェル塔がある。 向かって左側の手のそばに。

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 "Baigneuse se coiffant" 1930 ・・・『水浴する人が髪を整える』
 ・
・・みたいな意味かな。

 なんとな~く意味は分かっても、
 日本語では、どんなタイトルがついてるのか、よく分からない・・・。

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 まだまだ、あった。  
 総合ミュージアムのLes Arts Décoratifs 装飾芸術協会の前あたりにも。

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 "Les Trois Grâces" 1938 ・・・『三美神』

 "Les Trois Nymphes" 1930 という作品もあったと思うのだけれど、
 これと、どう違うんだろうなぁ・・・もしかして同じ?  

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 エッフェル塔も入れて、記念撮影。 

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 "Montagne" 1937 ・・・『山』

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 "Baigneuse à la draperie" ・・・『ひだのある服で水浴する人』

 観てると鳥肌が立ってゾクゾクしてくる。

 この時期、野外での裸像は、観てるとあまりに寒そうで・・・。

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 最高気温1℃だったこの日、水たまりには薄らが張っていた。 

 日向はじわじわと解けかけていたけれど、日陰はまだまだつるつるで。 
 彫刻に見とれていると、うっかり足を滑らせかねない。 

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 "Méditerranée" 1905 ・・・『地中海』

 ちょっぴり暖かそうなイメージのタイトルにホッとする。

 そうそう、ガラスのピラミッド前には、
 相変わらずルーヴル美術館へ入るための人だかり。

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 "L'Action enchaînée" 1908 ・・・『とらわれのアクション』

 ・・・と、マイヨールの作品をブラブラと歩きながら堪能し、公園を縦断。

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 冬のやわらかな陽射しが作る街灯の長い影・・・

 ・・・もキレイだけれど、私としては街灯の足元についてるも見逃せない。 

 ルーブル宮を抜けて、まだまだひとりカメラ散歩は続くのであった。

 

 マイヨール美術館には、アリスティド・マイヨールの彫刻の他、
 絵画やデッサン、タペストリーもあり。
 テュイルリー公園の青空の下で観る彫刻鑑賞も併せてお勧め。

 

 さて、どこまで行くのか、地図なし気まま散歩
お昼も過ぎて、お腹も減って来たなぁ・・・。


nice!(37)  コメント(14) 

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コメント 14

HIROMI

三美神の像を見て、十和田湖畔の乙女の像(高村光太郎作)を思い出してしまいました。似ています。(^_^)
by HIROMI (2013-02-12 21:44) 

めぎ

今日も寒くて、裸像を見るのはかなりキツイですねえ。
早く暖かくならないかな。
by めぎ (2013-02-13 03:30) 

ナツパパ

防寒対策をしっかりとしての散歩、愉しそうですねえ。
予定を決めないで歩くって良いなあ。
歩く先に、こういった美術館や美術品が待っていると、
なお一層愉しめるように感じます。
あ、次はお食事でしょうか、それともひと休み?
それも楽しみです。
by ナツパパ (2013-02-13 08:34) 

カエル

六大陸のアジアは、どんな顔しているんだろう?って想像してしまいました。
ピラミッドの前にマイヨールの作品があったんだね~。
知らなかったよぉ。
アルフレッド・ジャックマールのサイは、かっこいいよね!耳が繊細ね^^
by カエル (2013-02-13 12:34) 

MOCOMOCO

日差しは明るいけど、1℃の外気温の中の散策は寒そうですね~^^;
オルセーはいつか行ってみたい憧れの場所。建物の外観も素敵ですねえ^^
お昼、何を食べたのかな♪
by MOCOMOCO (2013-02-13 14:37) 

バニラ

街灯の長い影、いい感じ~と思って、「足元」注意に目を凝らすとなんとも不思議な生物がニョロっとしてるぅ。 おもしろい~♪
by バニラ (2013-02-13 19:01) 

yk2

マイヨールの本を1冊買ってあるんだけど、ちょっと開いてみただけでずっと「積ん読」状態なままなので、今回のいなちゃんの記事に合わせていよいよ読むことにしますかね(^^。

美術品の日本語タイトルって、訳した人によってまちまちだよね。ちなみに『とらわれのアクション』は、その本では『鎖に繋がれた行為』って呼ばれてます。
by yk2 (2013-02-13 22:40) 

nicolas

チュイルリー公園の芝生、やっぱり真冬も青いですねー
by nicolas (2013-02-13 23:59) 

今造ROWINGTEAM

お久しぶりです★
フランス、街並みが本当に素敵ですよね。
私御もう一度行きたいな~。
5年前に行ったときは、右も左もわからなくて
ガイドさんについてもらってたので。。。
自分の足でいろいろ見て回りたいなぁ。
by 今造ROWINGTEAM (2013-02-14 09:11) 

miffy

青空が澄み切って美しいですね。
遠くの景色もいつもよりもハッキリ見えてるような気がします。
マイヨールの裸婦像は見ていて親近感を感じてしまうのは
私だけでしょうか~
by miffy (2013-02-14 21:56) 

noriko

パリの街は彫刻であふれていたんですね。
スフィンクスが、お行儀よく胸をはって腕を伸ばして座っているのがツボでした。
by noriko (2013-02-15 23:49) 

Inatimy

→皆さま 
『余韻をもとめて』のお話に、たくさんのnice! & コメントありがとうございます。 テュイルリー公園にはマイヨールの作品の他にたくさんの彫刻があるので、それをチェックしながらの散歩も楽しめるかも。 同様にリュクサンブール公園の彫刻鑑賞もお勧めです♪ 

→HIROMIさま 
おや、どんなのかしら・・・と画像検索してみると、あらま、ほんどだ、メンバーが一人たりないだけで似てるかも♪ 

→めぎさま 
暖かくなりそう~と思ったらまた週末寒波らしいですねぇ。 室内に避難させていた植物、昨日、外に出しちゃった・・・。 凍るかなぁ・・・。

→ナツパパさま 
クッキーやジュースの他に、ポケットにキャンディ、手袋もして、バッグには万が一のためのミニカイロ、と準備万端。 歩きながら思いついたところへふらふら散歩。 パリはどこに行ってもメトロやバスがあるから、とりあえず帰れるという安心感が(笑)。

→カエルさま 
いつもまとめて撮っちゃったり暗くなってから見に行ったりな六大陸。 アジアの顔は?と聞かれても浮かんでこない~(笑)。 マイヨールの作品があるのは、ピラミッド前というより、カルーゼル凱旋門のあたりからテュイルリー公園の東端にかけてかなぁ。 サイの近くにあるエマニュエル・フレミエの象も可愛いけれど、罠にはまったところが可哀そうでねぇ・・・やっぱりサイ。

→MOCOMOCOさま 
日差しに騙されちゃいそうですけれど、かなり冷えました・・・たまにお店に入ったりして体を温めないと(笑)。 オルセー美術館の外観は立派ですよね。 中もキレイだし♪ 古い建物の中の大空間を生かした博物館、パリにはとても多く、雰囲気いいです♪ 

→バニラさま 
街灯のデザインに注目して撮っても、特集ができそうなほどあれこれ面白いのがパリにはあるんですよ~。 妙な生き物、当時の人の空想世界が垣間見れるようで楽しいです♪

→yk2さま 
「積ん読」状態・・・素晴らしき表現♪ 私も多いですよ、それ(笑)。 手に入るのはどれも難解な語の本ばかりなので、どうかそのマイヨールの本で解説記事を是非お願いします~。 作品タイトルって、ちゃんとした日本語にしようとすると難しいですねぇ。 検索してもなかなか出て来なくって。

→nicolasさま 
冬でも観光客がたくさん訪れるパリだから、中心地のテュイルリー公園の芝生はキチンと手入れされてるんでしょうね~。 

→今造ROWINGTEAMさま 
コメント残してくださってありがとうございます。 私も最初からパリを知っていたわけではなく、しかもガイドツアーで回ったこともなく、実際に自分が行ってみたい所を歩いて写真を撮って覚えた通りやエリアばかりなんですよ・・・。 怖がりなので安全第一が基本だけれど気の向くままに(笑)。

→miffyさま 
ふふ、同じ感覚かもしれない。 マイヨールの裸婦像、あれこれ見ながら、これは親しみ覚えるなぁ・・・とか、できたらこんな風になりたいな~とか、そんな鑑賞してました(笑)。 

→norikoさま 
何気なく置かれている像も、案外美術館級の彫刻家さんの作品だったりするので、歩きながらも楽しめる街。 本来は対で置かれてるんだろうけれど、ここのスフィンクスは一体だけでした。
by Inatimy (2013-02-19 07:55) 

moz

街中、彫刻や素敵な建物があって、わざわざ美術館の中に入らなくてもお散歩だけで十分に楽しめちゃいますね ^^
サイ、すごいなぁ~。本当に鎧を着ているみたいで、本物よりも本物らしいですね 笑
どこかでみたキャラにも似ているんですが・・・? どこだったかな? ドラゴンボール? あられちゃん? 笑
最後のお写真も影がとてもいいです、でも、魚も可愛い ^^
by moz (2013-02-19 08:35) 

Inatimy

→mozさま 
街の中に普通にあるもんだから有難味も薄れてるのかも・・・作品名のプレートが壊れてついてないのはなんだかなぁ・・・。 しもかも鳥の糞がね、すごいんですよ。 ちゃんと清掃してほしいところ。 サイといえば、私はデューラーのサイかな~。 あれも鎧が凄かったです♪ あのランプの影を撮ってる時も、周りの人が何撮ってるんだろう?って不思議そうでした(笑)。
by Inatimy (2013-02-22 16:51) 

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